この空気に居た堪れず、声を発すると、先生がすぐに私の方を向き笑いかけてくれた。
「ごめんね、吉岡さん。また俺から連絡するよ。今日のところは帰るね、二人とも気をつけて・・・それじゃ」
そう言って先生は踵を返した。
なんだか、嵐のようだった。
「・・・・・・吉岡、あいつと連絡とってんの?」
怒っているような、でもどことなく悲しそうなしげぴーの表情に少しだけ罪悪感が生まれる。
しげぴーからしたら、チャラいと有名で自分が嫌っている先生と友達が連絡を取ってるって知って嫌だったかな・・・。
「このあいだ、連絡先を交換する機会があって、それで・・・」
私の答えも気持ち尻すぼみになっていく。
「なにがあっても、あいつだけはやめとけよ」
「え?」
「あいつは、吉岡のこと幸せにできないから」
はっきりとそう言い切ってしまったしげぴーは何か考え込んでいるように見えた。
なにか思い当たることでもあるのだろうか。それとも、しげぴーと先生との間に過去に何かあったのかな・・・?
それから、私たちの間に大した会話はなく、私のマンションの前でしげぴーとは別れた。


