「っま、待って!!俺、別に雨宮さんに何かしようとか考えてないからっ!それに井田のことも俺が呼んだ訳じゃない!ここ、俺たちの溜まり場だからたまたま来ただけだからっ!雨宮さんが嫌ならコイツ帰ってもらうからっ!」
コイツ呼ばわりされた井田さんは、「ひでぇな・・・」なんて言いながら笑っている。
蓮水さんの友人だと思われる遊馬さんを信用していない訳じゃないけど、、やっぱり蓮水さん以外の男性と密室に籠るのは良くない気がする。
「すみません・・・やっぱり私には蓮水さんしか居ないので、蓮水さんに嫌われる行為は避けたいのでっ・・・帰ります!!」
勇気を出してそう言った私に、遊馬さんが叫んだ。
「っお・・・俺の方がっ!!唯斗のこと好きだああぁあぁあ!!」
突然のカミングアウトに驚き、ポカンと口を開けて遊馬さんを凝視する。
「俺、雨宮さんに負けないくらい・・・いや雨宮さんよりも唯斗のこと好きな自信あるんだよね!だからこの前、雨宮さんに会った時・・・何か同じ匂いがするというか・・・同類に巡り会えたみたいな気がして・・・ー」
遊馬さんは俯いて、モジモジしながらそんな事を言い出した。
状況がよく分からなくて、井田さんに助けを求めると、
「ー・・・遊馬はただ、アンタと蓮水唯斗のカッコ良さについて、語りたかったんだとさ。まぁ面白そうだから、俺はその様子を覗きに来ただけ。アンタに危害加えるつもりとかないから。」
えっと、それはつまり、、
「・・・推し会、、っということでしょうか?」
【推し会】とは、推しについて思い切り語り合ったり、推しの誕生日をお祝いしたり、とにかく「推し」を持つもの同士で集まって、愛する推しを全力で推すためだけの会です。
私の発言にキョトンとした二人だったけど、何となく理解したのか、遊馬さんが笑顔で頷いた。
「唯斗について語るだけの時間!っどう?少しだけ付き合ってくれる?」
って…それは、、そんなのもちろんっ、、
「いいに決まってます!お邪魔しますっ!」
こうして私は遊馬さんと井田さんと共に、蓮水唯斗さんの推し会を開始したのだった。



