雪はそう言うと私に抱き着いた






「えっ!?雪!?」


「……お願い披露…私を……お父様から開放さして…?私を……自由にして……」








雪はそう言って私の体を強く握った。……まるで…何かを必死でつなぎ止めようとしているように……







私はゆっくりと雪の体を私から離した。雪は悲しそうに私を見た







「……大丈夫だ。雪は絶対俺が助ける」


「披露……」


「ただ……今はまだ無理だ。俺にもするべきことがあって、それを先にしなければ俺も先に進めない」







そう……私はまず篠陰のことをきちんと裁く必要がある






雪には悪いけど……先にこれをしておかないと被害が増大してしまう







篠陰のことが終わったら雪の父親のことをする







……もし、篠陰が長引きそうならば雪のことを先にしよう







でも、優先はハンター業の方だ。雪は大切だがハンターとしての思いも私にはあるからね