(由希―――) …誰かの声。 柔らかくて低い、懐かしい声。 二つ並んだ星模様が脳裏をよぎる。 ――マフラー・・・? その時、強烈に瞳孔を射抜く光が目の前の空間によみがえった。 (―――由希―っ! 危ないっ――!) 「――――――っ!!」