タイラーのカバンについてるアニメのキーホルダーのことでタイラーと佳乃子は大いに話が盛り上がっていた。
「アニメが好きなんですか?」
「えぇ。でも一番好きなのは90年代のアニメ」
「もしかして戦闘ヒーローアステル?」
「なんでわかりました?」
「長男が好きで私もよく見てたんです。」
「なんと。アズの兄弟、わかってる。
私の家の本棚にもアステルのフィギアが飾ってあります」
「あのオシャレな、本棚に?」
「アステルがあることで一層オシャレでしょ」
タイラーと佳乃子は笑っていた。
食事が終わると女将さんがさっきのお礼にとケーキを持って来てくれた。
二人は時間を忘れてひととき食事と会話を楽しんでいた。
「あー楽しかった」
佳乃子はタイラーと楽しい時間が過ごせた。
それに久しぶりに英語が使えて嬉しかった。
二人は2時間ほど店で会話を楽しみ、
先に佳乃子が会計を済ませて外に出た。
佳乃子は頬が笑いすぎてほかほかしている。
ーーほんと楽しかった!
外気の寒さを感じて手に持っていた上着を着ようとした。
その瞬間、佳乃子の時が止まった。
表情も瞬時に凍った。
浩介がいる
佳乃子の目の前には両手に紙袋を持った浩介がいた。
店から聞こえる女将さんとタイラーの笑い声だけはさっきの暖かい空気を残している。
突然別世界の冷たい氷に落とされたようなそんな衝撃を佳乃子は感じていた。
「アニメが好きなんですか?」
「えぇ。でも一番好きなのは90年代のアニメ」
「もしかして戦闘ヒーローアステル?」
「なんでわかりました?」
「長男が好きで私もよく見てたんです。」
「なんと。アズの兄弟、わかってる。
私の家の本棚にもアステルのフィギアが飾ってあります」
「あのオシャレな、本棚に?」
「アステルがあることで一層オシャレでしょ」
タイラーと佳乃子は笑っていた。
食事が終わると女将さんがさっきのお礼にとケーキを持って来てくれた。
二人は時間を忘れてひととき食事と会話を楽しんでいた。
「あー楽しかった」
佳乃子はタイラーと楽しい時間が過ごせた。
それに久しぶりに英語が使えて嬉しかった。
二人は2時間ほど店で会話を楽しみ、
先に佳乃子が会計を済ませて外に出た。
佳乃子は頬が笑いすぎてほかほかしている。
ーーほんと楽しかった!
外気の寒さを感じて手に持っていた上着を着ようとした。
その瞬間、佳乃子の時が止まった。
表情も瞬時に凍った。
浩介がいる
佳乃子の目の前には両手に紙袋を持った浩介がいた。
店から聞こえる女将さんとタイラーの笑い声だけはさっきの暖かい空気を残している。
突然別世界の冷たい氷に落とされたようなそんな衝撃を佳乃子は感じていた。


