「この事は誰にも言ってない。
柊斗の母親にも。
今更言いようがないんだ。
柊斗の母親は柊斗が3歳の頃に失踪し、
6歳の頃に離婚届を送ってきたので
今は離婚し私が柊斗の親権を
貰って育てています。」
「7年も1人で育てているの!?」
そこにいる全員が61歳の浩介が
1人で子育てしていることに驚いた。
その中でも子育ての良さも
過酷さを知る佳乃子が
一番衝撃を受けていた。
手を離れてきていると言っても
若い頃とは違って衰えた60代の体力で
小学生を1人で育てることは
容易いことではない。
驚く外野を置いて
浩介は淡々と説明していく。
次はジップロックから
SD カードと写真を出した。
写真には柊斗の母と
夏海の肩を抱いた
ふわふわの栗色の髪の男性が
一緒に写っていた。
柊斗によく似ている。
その男性の氏名と住所が
まとめられた書類も出てきた。
「この人が生物上の父親だと思われます。
親子鑑定について
今は柊斗に話すつもりはなかった。
いつか柊斗が自分の本当の父親に
会いたいとなってはいけないと思い
鍵のかかる場所で保管していたんだが。
管理が甘かったようだ。」
柊斗の母親にも。
今更言いようがないんだ。
柊斗の母親は柊斗が3歳の頃に失踪し、
6歳の頃に離婚届を送ってきたので
今は離婚し私が柊斗の親権を
貰って育てています。」
「7年も1人で育てているの!?」
そこにいる全員が61歳の浩介が
1人で子育てしていることに驚いた。
その中でも子育ての良さも
過酷さを知る佳乃子が
一番衝撃を受けていた。
手を離れてきていると言っても
若い頃とは違って衰えた60代の体力で
小学生を1人で育てることは
容易いことではない。
驚く外野を置いて
浩介は淡々と説明していく。
次はジップロックから
SD カードと写真を出した。
写真には柊斗の母と
夏海の肩を抱いた
ふわふわの栗色の髪の男性が
一緒に写っていた。
柊斗によく似ている。
その男性の氏名と住所が
まとめられた書類も出てきた。
「この人が生物上の父親だと思われます。
親子鑑定について
今は柊斗に話すつもりはなかった。
いつか柊斗が自分の本当の父親に
会いたいとなってはいけないと思い
鍵のかかる場所で保管していたんだが。
管理が甘かったようだ。」


