「お待たせしました‥‥あっ」
喫煙スペースで煙草を吸いに行くと
先に出た筒井さんの周りに、観光
で来ていた人達が声をかけていて
何故かそこに行きづらくて足が
止まってしまう‥‥。
こんな時、自信たっぷりに声を
出せたらいいのだけど、何故かそれが
出来ないでいたら、筒井さんの方から
気付いてこちらに来てくれた。
『どうした?
体調が悪いならやめても』
「い、いえ‥‥大丈夫です。
ものすごく元気です!!」
『フッ‥‥それなら行こうか。』
自然に手を取られて繋がれると、
先程の人たちの視線を浴びながらも
俯いたまま筒井さんと旅館を出た。
タクシーで一旦駅まで向かい、
そこから2人でお土産を見たり、
食べ歩きをしたりしながら過ごし、
お昼は鯛めしを美味しく頂いた。
神社や滝などのパワースポットも巡り、
甘味処でお団子と温かい抹茶を
飲みながら足湯に浸かり景色も眺めた。
蓮見さんの別荘に行った時とは違い、
体の内側が解されて行くような
時間の過ごし方にとても癒される‥‥
「蓮見さんにこんなお土産で
本当に大丈夫でしょうか?」
『アイツは相当甘党だから喜ぶさ。』
えっ!?
蓮見さんって甘党なの!?
ワインやシャンパンを飲んでるのは
見慣れてるけど、ナッツやチーズを
好んでいたから意外で驚く
『なんでアイツが親の会社じゃなく
チョコレート会社にいるか
分かるだろ?お前と同じであそこの
チョコレートが好きなんだよ。』
「えっ!?すごく親近感が沸きます!
私も負けませんよ?
筒井さんの考えられた珈琲にあう
あのチョコレートは美味しいから
常にストックしてますから。」
頑張った日や疲れた時に食べると、
口溶けがいいのに甘過ぎないから
自分へのご褒美みたいなものだ。
海外に行く予定だっただけに、
何故だか急に食べたくなってきた。
『じゃあそんなお前に‥‥はい。』
えっ?
ボディバッグから取り出した小さな
掌サイズの箱を取り出すと、
私の手を取りそこに乗せてくれた。
キャラメル色の箱にかけられた
ワインレッドカラーのリボンが綺麗で
開けるのも勿体無いほどだ。
「‥‥これってもしかして」
『ん?‥フランスのチョコだよ。
形は同じでもミルクやカカオの濃さも
違うから食べ比べるといい。』
嬉しい‥‥‥
チョコレート好きな私には堪らない
お土産は最高に嬉しくなる。
「ありがとうございます。
すごく嬉しいです‥‥」
そう言った私の肩を筒井さんは
抱き寄せたので、その肩に少しだけ
頭を預けることにした
喫煙スペースで煙草を吸いに行くと
先に出た筒井さんの周りに、観光
で来ていた人達が声をかけていて
何故かそこに行きづらくて足が
止まってしまう‥‥。
こんな時、自信たっぷりに声を
出せたらいいのだけど、何故かそれが
出来ないでいたら、筒井さんの方から
気付いてこちらに来てくれた。
『どうした?
体調が悪いならやめても』
「い、いえ‥‥大丈夫です。
ものすごく元気です!!」
『フッ‥‥それなら行こうか。』
自然に手を取られて繋がれると、
先程の人たちの視線を浴びながらも
俯いたまま筒井さんと旅館を出た。
タクシーで一旦駅まで向かい、
そこから2人でお土産を見たり、
食べ歩きをしたりしながら過ごし、
お昼は鯛めしを美味しく頂いた。
神社や滝などのパワースポットも巡り、
甘味処でお団子と温かい抹茶を
飲みながら足湯に浸かり景色も眺めた。
蓮見さんの別荘に行った時とは違い、
体の内側が解されて行くような
時間の過ごし方にとても癒される‥‥
「蓮見さんにこんなお土産で
本当に大丈夫でしょうか?」
『アイツは相当甘党だから喜ぶさ。』
えっ!?
蓮見さんって甘党なの!?
ワインやシャンパンを飲んでるのは
見慣れてるけど、ナッツやチーズを
好んでいたから意外で驚く
『なんでアイツが親の会社じゃなく
チョコレート会社にいるか
分かるだろ?お前と同じであそこの
チョコレートが好きなんだよ。』
「えっ!?すごく親近感が沸きます!
私も負けませんよ?
筒井さんの考えられた珈琲にあう
あのチョコレートは美味しいから
常にストックしてますから。」
頑張った日や疲れた時に食べると、
口溶けがいいのに甘過ぎないから
自分へのご褒美みたいなものだ。
海外に行く予定だっただけに、
何故だか急に食べたくなってきた。
『じゃあそんなお前に‥‥はい。』
えっ?
ボディバッグから取り出した小さな
掌サイズの箱を取り出すと、
私の手を取りそこに乗せてくれた。
キャラメル色の箱にかけられた
ワインレッドカラーのリボンが綺麗で
開けるのも勿体無いほどだ。
「‥‥これってもしかして」
『ん?‥フランスのチョコだよ。
形は同じでもミルクやカカオの濃さも
違うから食べ比べるといい。』
嬉しい‥‥‥
チョコレート好きな私には堪らない
お土産は最高に嬉しくなる。
「ありがとうございます。
すごく嬉しいです‥‥」
そう言った私の肩を筒井さんは
抱き寄せたので、その肩に少しだけ
頭を預けることにした



