2杯も飲んでしまったから
顔が赤くないか心配だったけど、
何も言われないから一安心だ。
「夜も綺麗ですね‥‥」
昼間とは違い、淡いライトで照らされた
建物やお庭は幻想的でさっきよりも
とても美しく感じられる
『寒くないか?』
「はい、平気です。」
気持ちいい風を感じながら
離れまで戻ってくると、食事が既に
片付けられていて、縁側で筒井さんと
温かい緑茶を飲みながらお庭を
眺めていた。
『まだ眠くないか?』
「はい‥‥マッサージで2時間近く
眠ったので意外にまだ大丈夫です。
筒井さんこそ休んでくださいね?」
私はこの旅行が終わってもまだ数日
休みがあるけど、いつフランスに
戻ってしまうんだろうか‥‥。
怖くて聞けない‥‥‥
『まだお前の顔をちゃんと見れて
ないからな‥‥』
「えっ?‥‥ウワッ!!筒井さん!?」
椅子に腰掛けていた私を簡単に
抱っこすると、有無を言わさず
寝室に連れていかれ、そのまま
ベッドに降ろされた‥
あまりに突然の出来事で、
一気に心臓の音が早くなると、
薄暗い空間でルームライトをつけた
筒井さんが、私の頬を両手で包んだ
綺麗な顔立ちの切れ長の瞳が
至近距離で私の目を捉えると
少しだけ悲しそうに笑った気がした‥
『‥‥‥想像と全然違うな。』
えっ?
もう一度私を見た筒井さんが
髪や瞳、それに輪郭を辿ったり、
鼻筋や唇にゆっくりと触れてくる
『‥‥綺麗になったな。
宣言通り大人っぽくなった。』
「綺麗って‥‥な、何言って‥」
『霞‥』
ドクン
久しぶりに呼ばれた名前に、
泣きたくなかったのに目頭が熱くなり
あっという間に涙が溢れる。
こんな風に呼んでもらえる日が
来たことだけでも奇跡なのに、
筒井さんに綺麗になったなんて
言ってもらえるなんて‥‥‥
あなたが居ない毎日が寂しくて、
物足りなくて‥‥でも頑張るって
決めたから今日までやってこれた
でも本当はこんなふうにいつもそばで
寄り添っていたい‥‥。
この温かい手で触れて欲しい‥‥
そんな色々な感情が一気に湧いてしまい
涙を止めることが出来ないのだ
「‥‥‥‥会いたかったです。
とても‥‥‥本当に会いたかっ‥」
そこまで言うと、大好きな腕の中に
閉じ込められそのままベッドに
押し倒された。
『抱いてもいいか?‥』
顔が赤くないか心配だったけど、
何も言われないから一安心だ。
「夜も綺麗ですね‥‥」
昼間とは違い、淡いライトで照らされた
建物やお庭は幻想的でさっきよりも
とても美しく感じられる
『寒くないか?』
「はい、平気です。」
気持ちいい風を感じながら
離れまで戻ってくると、食事が既に
片付けられていて、縁側で筒井さんと
温かい緑茶を飲みながらお庭を
眺めていた。
『まだ眠くないか?』
「はい‥‥マッサージで2時間近く
眠ったので意外にまだ大丈夫です。
筒井さんこそ休んでくださいね?」
私はこの旅行が終わってもまだ数日
休みがあるけど、いつフランスに
戻ってしまうんだろうか‥‥。
怖くて聞けない‥‥‥
『まだお前の顔をちゃんと見れて
ないからな‥‥』
「えっ?‥‥ウワッ!!筒井さん!?」
椅子に腰掛けていた私を簡単に
抱っこすると、有無を言わさず
寝室に連れていかれ、そのまま
ベッドに降ろされた‥
あまりに突然の出来事で、
一気に心臓の音が早くなると、
薄暗い空間でルームライトをつけた
筒井さんが、私の頬を両手で包んだ
綺麗な顔立ちの切れ長の瞳が
至近距離で私の目を捉えると
少しだけ悲しそうに笑った気がした‥
『‥‥‥想像と全然違うな。』
えっ?
もう一度私を見た筒井さんが
髪や瞳、それに輪郭を辿ったり、
鼻筋や唇にゆっくりと触れてくる
『‥‥綺麗になったな。
宣言通り大人っぽくなった。』
「綺麗って‥‥な、何言って‥」
『霞‥』
ドクン
久しぶりに呼ばれた名前に、
泣きたくなかったのに目頭が熱くなり
あっという間に涙が溢れる。
こんな風に呼んでもらえる日が
来たことだけでも奇跡なのに、
筒井さんに綺麗になったなんて
言ってもらえるなんて‥‥‥
あなたが居ない毎日が寂しくて、
物足りなくて‥‥でも頑張るって
決めたから今日までやってこれた
でも本当はこんなふうにいつもそばで
寄り添っていたい‥‥。
この温かい手で触れて欲しい‥‥
そんな色々な感情が一気に湧いてしまい
涙を止めることが出来ないのだ
「‥‥‥‥会いたかったです。
とても‥‥‥本当に会いたかっ‥」
そこまで言うと、大好きな腕の中に
閉じ込められそのままベッドに
押し倒された。
『抱いてもいいか?‥』



