「ったく、こんな所にいたのかよ」 ふと、頭の上からかったるそうな声が降ってきて、肩にポンと手を置かれた。 「でも、見つかってよかった」 顔を上げると、月神くんが優しい目で私のことを見下ろしていて。 「月神、く……」