檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜


次に目を覚ました時。

見慣れない天井が、ぼやけて映った。

体が重い。

頭も、まだ少しぼんやりしている。

「…起きたか」

低く、落ち着いた声。

その声を聞いた瞬間、心臓が強く跳ねた。

ゆっくりと視線を動かす。

そしてー

そこにいた人物を見た瞬間、息が止まった。

「…りつき…」

2年ぶりに見るその姿は、何も変わってなかった。

いや、むしろー

あの頃よりも、ずっと狂気を孕んでいるように見えた。