檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か

視界に映るその姿から、どうしても目を逸らせなかった。

ー変わってない。

2年前と、何も。

いや、違う。

あの頃よりもずっと、危うくて、逃げ場なんてどこにもないような圧を纏っている。

「…凛月…」

震える声で名前を呼ぶと、彼はゆっくりと笑った。

「やっと見つけた」

その一言だけで、心臓が強く掴まれる。

探されていたことは、分かってた。

それでも、どこかでー

もう、諦めてくれているかもしれないって。

そんな都合のいいことを、思っていた自分がいた。

凛月は一歩、こちらへ近づく。

床を軋む音がやけに大きく響く。

逃げなきゃ。

そう思うのに、体は動かない。

足に力が入らない。

視線だけが、彼から離せない。