檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か〜

小さく呟いた声が、耳元で落ちた。

ぼんやりする意識の中で、安心が広がる。

この人ならー

そう思った、次の瞬間。

「お、見つかったのか?」

別の声が割り込んできた。

空気が一気に張り詰める。

視線を向けると、そこには幹部の霧島玖音が立っていた。

「…凛月に連絡しようぜ」

軽い調子で言われたその一言に、心臓が強く跳ねる。

やめて。

そう言いたいのに、声が出ない。

琉生の腕が、ほんの少しだけ強くなる。

だけどー

「…あぁ」

短く答える声。

耳元で、どこか諦めたように落ちる。

「凛月、愛葉を見つけた」

その言葉が、遠くに聞こえる。

ーあぁ、終わった。

「今すぐ倉庫に連れて来い」

冷たい声が、電話越しに響いた。

そのまま、意識がふっと途切れる。