檻の中の恋と、奪いに来た君  〜閉じ込める愛か、奪い出す愛か

「…でも」

視線を落とす。

「凛月が…」

名前を出した瞬間、空気が変わる。

琉生はすぐに答える。

「…分かってる」

迷いなく。

「だから今なんだろ」

静かに、でも確信を持って。

「今逃げなきゃ、一生出れねえ」

その言葉が、重く落ちる。

分かってる。

全部分かってる。