あきらめていた、『青春』ってものを体験したい! だれかと触れ合って、考えをぶつけあって……。 何かをつくりあげたい! これは魔女には過ぎた願いかもしれない。 でも、このふたりが一緒なら……。 やれる気が、するんだ。 わたしは頭を下げ続けているリヒトくんの肩をたたいた。 リヒトくんが頭を上げる。 心配そうな表情で、ユキちゃんがわたしを見る。 わたしはそんなふたりに向かって、大きくうなずいた。 鳥居カナ、魔女。 愛の歌コンクールに、作曲者として参加します!