引かれるまま、凪生について行くと、少し一通りの少ない廊下の端っこに着いていた。
「あっ、凪生久しぶり!偶然だね」
上手く笑えてるだろうか。
そもそもなんで私なんかと話そうと思ったんだろう?
元カノ、しかも小学生の頃…なんて、もう用はないはずだよね?
だって、もう小学校を卒業してから2年以上会ってなかったはずなのに。
「ん、久しぶり突然ごめんね。
碧と龍生が中学最後の文化祭だから学校見学も兼ねておいでよって誘ってくれたから来ちゃった」
碧と龍生は、わたしと同じ小学校で、今も同じ中学に通っている2人。
まあいわゆる、幼馴染ってやつ?
碧は、私が小3の頃に転校してきて、それからずっと同じクラスだし、龍生もずっと同じクラスだったわけではないけど、色々相談に乗ってくれた覚えがある。
もちろん、今でもかけがえのかい存在だ。

