隣の席の坂本くんが今日も私を笑わせてくる。


 初めてきみの笑顔を見た時、

 「……ふふ。へんなひと」

 もう一度、きみの笑顔が見てみたいと、思った。


 二度目にきみの笑顔を見た時、

 「ふふっ……そっか……猫っ、ふ、は……」

 きみの笑顔が頭から離れなくなってしまった。


 三度目にきみの笑顔を見た時、

 「綺麗ですね、」

 きみの笑顔を誰にも見せたくないと思ってしまった。


 四度目にきみの笑顔を見た時──、

 「“つまらない女”に振り回された気分は、どうですか?」

 ──きみの笑う顔を、恨めしく思った。