おとぎ話と秘密の物語~あべこべ世界で人助けをする事になりました~

 ――コンコンッ

 そんな時、外から扉を叩く音が聞こえてきました。
 雨なのに? と私達二人は疑問を覚えますが、外にいる人物が誰なのか、確認する為にも出迎えることにしました。

「はい、どちらさ――」
「入れて」
「わーびしょ濡れ」

 シラユキさんが扉を開けると、そこに立っていたのはモランゴさんでした。
 モランゴさんは傘を差さず、びしょびしょに濡れた状態です。風邪でも引かれたら大変です。
 私は近くに置いてあったタオルを拝借し、モランゴさんに手渡しました。今更ですが、欲しいと思った“小物”はすぐ出てくる気がします。

「どうされたんですか?」
「雨の森林浴」
「…………」

 ――モランゴさんって実はとてもバカ?

 私は声に出しそうになるのを抑えます。

「ごめんごめん。ちゃんと理由はあるよ。マリアちゃん、シェルディのところ行きたいでしょ?」
「は、はぁ……まぁ、そうですね。行きたいです」

 さすが、話さなくても理解している彼らです。ナイスタイミング……!