季節はずれの桜の下で


 小学校の低学年の頃は、学校で話させなくてもクラスメートたちがわたしを遊びの仲間に入れてくれた。

 でも、高学年になると、グループですることといえば「おしゃべり」やスマホでのやりとりがメインになっていって。話すのが苦手なわたしは、だんだんとひとりでいることが多くなった。

 でも、仕方がない。話さないわたしと遊んだって、みんなつまらないだろうから。

 べつにいじめられているわけではないけれど、話さないわたしは、クラスのみんなにとっては透明な空気と同じ。そこにいてもいなくても、変わらない。

 だから、できれば遠足なんて行きたくない。しかも、大和くんと同じ班なんて最悪だ。

 楽しそうに班行動のルートを話し合っているクラスメートたちを、わたしは少し遠い目で見つめた。