口に甘いは腹に毒


 友達の好きだと思われた?

 それとも、……伝わってるけど、気持ちに答えられないからスルーしてくれたのかな。

 たぶんそうだ。玉露くんは優しいから。



「でも、最初に聞いたのとちょっと違うね」



 最初? なにそれ……。

 玉露くんがわたしの腕を掴んで、自分の腰に巻き付けるように持っていく。

 正面から抱き付かされているのだ。



「へっ、なに、……!」

「再現してみよっか?」



 再現? なんの!?

 困惑するわたしのことを、玉露くんはさらに引き寄せる。



「え、うえ、あ、ぅ」

「もっと強く抱き締めて」



 や、やばい。このご褒美なに?

 何が起こってるかわからないけど、もらえるものはもらっちゃう。

 恐る恐る背中に手を回し、一思いに力を込めた。