口に甘いは腹に毒


 後はもう勇気の問題。

 それでいて、渋ったら余計に言いづらくなるに違いない。



「玉露くんっ……!」



 玄関のドアを閉めた瞬間に決意した。



「好っ……えっと、カラオケで言いそびれたことなんだけど、っ」

「あぁ、何か言おうとしてたね」

「う、うん! あのっ……あの、す、好き!」



 いっ、言ったっ……!

 焦ってぐちゃぐちゃになっちゃったけど、変なことは言ってないはず!


 玉露くんの反応はどんな感じかな。

 期待と不安が入り交じる。彼はゆっくりと首を傾げ、笑みを浮かべた。



「うん?」



 あっ、あれ……なんかリアクションが薄い。



「僕が?」

「そ、そう!」

「そっか。ありがとう」



 ええええ、これちゃんと伝わってる?