口に甘いは腹に毒



「腹が苦しいだろ。体を休めろ」



 今年のクリスマスパーティーは豪勢だった。キッチン当番が苹果のことを知り、かなり張り切ったらしい。

 しかしまぁ苹果を連れ帰ることはできなかったわけで、料理はかなりの量残ることとなった。そもそも、苹果がいても食べきれやしなかっただろう。


 家中の使用人をかき集めてなんとか処理をしたのだが、その中でも功績を上げたのが剣だ。

 顔色を変えず黙々と食べ進めながらも、俺が味の感想を言う手助けまでしてくれた。

 こんなに出来た使用人は他にいない。

 壊れないようにしてもらわないとな。



「いえ、大丈夫ですよ」

「いいから。命令だって言ったよな?」

「……、承知しました」



 抵抗の気配がなくなったところで、俺も隣に座った。