「白亜様は、意外とネガティブ思考なのですね」
「意外ですか?」
「元気な方というイメージでしたので」
那由多先輩といるところばかり見ていたら、そうなるのかも。
本人が言ってくれたように、彼といたら悲しくなる暇がやってこない。
ただ元来わたしは自分があんまり好きじゃないし、期待したくないので自分に対してネガティブな考えに至る。
那由多先輩を見倣って自信のある人間に育ちたいけど、まだ勉強途中だ。
「それより、考え事ってなんですか? 包丁の持ち方違いました?」
玉露くんに訂正されたときのおぼろげな記憶で持ってるからなぁ。
間違えてたり、ずれてたり、ありそう。
「いいえ。ここで話すことではありませんので、発言は控えさせていただきます」
剣先輩はしっかり首を振り、じゃがいもの皮剥きについてアドバイスをくれた。



