玉響の花雫    壱

古平さんもお酒は強そうだけど、
前に蓮見さんについていけないって
言ってたからあの3人は本当に
この量を飲み干してしまう気がする


たった2、3杯であそこまで
顔を赤くしてたら飲ませられないって
言われても仕方ない。
あの人たちとはレベルが違う気がする。


といだお米を炊飯器にセットすると、
色とりどりのパプリカや野菜たちを
カットし、帆立や蛤などの海鮮類は
塩水で汚れを落とし下処理をしておいた。


キッチンから外で着々と
準備をする古平さんの方へ
行くと、軍手をしながら炭を
おこしていて、私も渡された酎ハイを
ウッドデッキで一緒に飲みながら
みんなが帰るのを待つことにした。



『おっ、来たんじゃない?』

えっ?


坂を順々にロードバイクで
駆け上がってきた3人は、
先ほど私達がしていたように
芝生に倒れるように寝転び始めた。


3人とも筋肉量は凄いし体力は
ありそうだけど流石に疲労感がここまで
伝わってくる。


『お先に頂いてます!』


立ち上がった古平さんが缶ビールを
高く持ち上げて見せると、
筒井さんが起き上がって私の方を見た


まだ息を整えながらも
メットを取り外すと、こちらに来て
塀から3人が覗き込んだ


『霞ちゃーーん、冷蔵庫から3本
 ビール持ってきてー』


「えっ?い、今ですか?」


『今でしょ!!早くーー』


蓮見さんが汗だくで叫ぶので
キッチンに向かいビールを取り出すと、揺らさないようにして
デッキで待つ3人に持って行った


『ありがとう井崎さん』
『霞ちゃんthank you』
 

蓮見さんも仲崎さんも汗だくで、
受け取った瞬間プシュっと開けると
美味しそうにゴクゴクとそれを飲み干す


「筒井さんもお帰りなさい。
 ど、どうぞ‥」


肩まで捲り上げられたTシャツから
出ている腕が逞しく目のやり場に
困ってしまうが、筒井さんに渡す時だけ
やっぱり特別に緊張してしまう


『ありがとう‥‥お前ももう
 飲んでるの?』


「えっ?あ、はい‥少しだけ。」
 

ウッドデッキに置かれたままの
酎ハイを指さすとプシュっと
開けられたビールを目の前で
筒井さんも飲み始めた。


『フッ‥‥酔うなよ?
 まだ夜は長いから。』


ドキッ


汗で色気が増した表情でそう言うと、
筒井さんたちは向こうの芝生で
乾杯して座りながら飲んでいた


『さてと、シャワーして戻ってくる前に
 食べれるように準備しよっか?
 あれ?顔が赤いけど大丈夫?』


「えっ!?な、なんともないです!
 私飲むとすぐ赤くなるみたいで!」


筒井さんの色気に赤くなってるなんて
気づかれないように、アルコールを
また私もごくごくと飲み、準備の
続きをまたし始めた