流れ星みたいな恋だった

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「ねぇ、パパ! あれ、なあに?」

 記憶の中の幼い私が問いかける。まだ字も読めないくらい小さくて、ただただ純粋無垢な子どもだった頃の、お父さんとの思い出。

「ああ、あれは短冊といってね。七夕の日に、願いごとを書いて飾るんだ」
「どんなお願いでもいいの?」
「そうさ。将来、なりたい夢とか、欲しいものとか、なんでもいい」
「じゃあ、ななせはパパとママとななせのみんなが、ずっと仲良しでいられますようにってお願いする!」
「ハハハハ、七星は優しい子だなぁ。お父さん、嬉しいよ」

 ああ、そっか、思い出した。あの頃の無邪気な私は、ただお父さんとお母さんにずっと笑っていてほしかった。だってそれが、”私の幸せ”だったから。



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