はやく帰ろう。

勢いよく階段を下りて昇降口に出る。

上履きを履き替えて玄関の脇にある傘たての方に向かう。

誰か傘忘れて帰ってないかなぁ。

1本位残ってないかなぁなんて淡い期待をしたけれど、今日傘を忘れた人みんながそう思っていたらしく、1本も傘が残ってなかった・・・。

「だよねぇ・・・。」

そうつぶやいてとぼとぼ肩を落として、玄関から外に出る。

うぅ、以外に寒い。

よし、一気に駅まで走るか!!

そう決意して、
鞄を頭の上に乗せて一気に雨の中に走り出そうとしたら

グイッと肩を掴まれた。

うわっ何?

そう思って振り向くと

若槻連。

ヤツがいた。