残念すぎるイケメンが、今日も今日とて私を溺愛する。

ひきつりまくる顔を何とか笑顔にしようと試みるも絶望的すぎて、“笑顔”という概念が私の顔面から失われた。


「いやぁ、彼女がこんな可愛い格好してたらさ、そりゃ心配にもなるでしょ~」


────── カノジョ……とは?


「「「「「「「彼女!?」」」」」」」


一斉に向けられた視線が痛いのなんの。


「そういうことだから連絡先ごめんね~?僕の彼女こう見えて、かなり嫉妬深いしソクバッキーだから」


──── おい、ふざけんな。どんな設定だよ。ていうか、ヘラヘラしながら肩組んで来るな。


『ざんねーん』とか言いながらナンパお姉さん達が去っていく。


「えーっと、泉ちゃん以外は初めましてだよね?僕は西嶋 楓。いつも藍里と仲良くしてくれてありがとう」

「めっちゃ大人っぽい彼氏さんですね~」

「ハハッ。そうかな?20歳になったばっかだよ~」

「ええ~!!全然見えな~い」


──── お前、28歳になったばっかだろ。どんだけサバ読むつもりだバカタレ。


「藍里のお友達もカワイイから、変な虫が付かないように僕が監視しといてあげるよ」


『かわいい』の言い方にトゲがあるし、全く思ってもないことを言ってる顔をしている西嶋。

きっとソレに気付いているのは私だけだろうな。