残念すぎるイケメンが、今日も今日とて私を溺愛する。

「小柳来れて良かったな!!」

「家が厳しいんだっけ?」

「大変だよね~」

「俺ん家も結構うっさいよ」

「うちはお兄ちゃんがシスコンすぎてヤバい」


なんてクラスの子達が話しかけてきて、ワイワイしながら海水浴場へ向かった。


──── 今、めちゃくちゃ青春してるって感じで、ワクワクが止まらない。


私の青春は西嶋に奪われたと言っても過言ではないほど、何かと邪魔されてきたから。

休みの日にクラスの子達と出掛けるとか初めてだし……というか、最初で最後になりそうだけど、楽しまなきゃ損でしょ!


── 海水浴場に着いて、更衣室で着替える私達。


「小柳さん可愛い~」

「前から思ってたけど小柳ちゃんってスタイルいいよね」

「その水着似合ってる~」

「あたしのセンス良くなーい?これ藍里ちゃんに似合うと思って、あたしが選んだんだよね~」


ドヤ顔の玲於奈。

そんな玲於奈は私の比じゃないほどナイスバディ。


「ていうか、泉ちゃんヤバぁ……」

「泉さんと小柳さんの隣歩きたくないね」

「それな~」

「なにそれ~、大袈裟すぎでしょ。ね?藍里ちゃん」


いや、できれば玲於奈の隣は歩きたくないよ。


「きゃーー、お兄さんイケメン!!」

「モデル!?芸能人!?」

「連絡先教えてよ~!!」


更衣室の外が何やら騒がしくなっている。