首の辺りにズキっと感じたことの無い衝撃を感じる。
「これで私のものだから。」
何!?と思って、思わず持っていた小さな鏡で首元を確認する。
私は那樹を睨むように目を細めた。
「明日から服着れないんだけど」
「いーよ。見せびらかしても」
私は首元の跡をそっと撫でた。
「帰ろ!私の彼女さん♡」
ご機嫌な那樹の後を、少し溜息をつきながらとぼとぼ歩く。
明日から、どうにか隠さないと…
心の中で冷静にそう考えつつも、ずっと好きだった人と付き合えたことの嬉しさがどうにも抑えきれない。
私は少し前を歩く那樹に早足で追いつく。
そして那樹の腕をギュッと掴んだ。
「好き…」
「なんか言った?」
「…ううん。」
大好きな人がそばに居る愛おしさを感じながら、ゆっくりゆっくりとその日は家路をたどった。



