涙が溢れてくる。

那樹は全てを知っていて、それでもあんな態度をとった私を見捨てず、ずっと好きでいてくれたんだ。

バカみたい…私……


「辛かったよね…だから、もう一度。」


顔を上げて、と那樹は言う。
私はゆっくりと顔を上げる。
那樹が笑っている。


「私も好き。…みやびが、 大好き 」



8年越しの恋。



「他の誰かなんて考えられない。何年経っても忘れられない。大好き!!」


那樹も目に涙を潤ませながら、強く強く抱きしめた。




その顔があまりにも可愛くて、つい



「…!?!?!?」


「初めてだった?」


私は思いっきり背伸びして、那樹にそっとキスをした。
那樹はどうようして、言葉にならない声を漏らしている。


実は2人にとってのキスはこれが初めてでは無い。
そして、それをみやびは知らない。


「みやびは…?」

「那樹が、今が初めて」


(中学の時の…)




放課後。
机を枕替わりに、みやびは連日のダンスレッスンが詰め詰めで、ぐっすりと眠っていた。
あと1時間ぐらいはそのままにしておこうと、那樹も机に伏せるようにして、みやびの寝顔を見た。



「…」



っ!!!!



自分でもその行動に驚いてしまう。