「みやびがいなくなって、真凜やばかったんだぞ」
「最初の頃、まじで毎日泣くし、怒るし」

「それ、今言わないでぇぇぇ!!!」


2年ぶりの再会なのに、空気感は全く変わっていなくて、私は真凜の背中に両腕を回した。
真凜が私を抱きしめる腕の力も少し強まる。


「めっちゃ不安だったぁぁぁぁ!!!」


一応ここは公道だ。
周囲の視線がかなり痛いが、私は子供をあやすように真凜の背中にポンポンと落ち着かせるように手で撫でた。

私の目線の先、皆はなぜかニヤニヤしている。



「真凜、これがラストチャンスだぞー」
「いつまで泣いてるんだー」


私は皆がなんでそんな顔をしているのか分からない。


「撤収はうちらがやっとくから」
「おふたりはご自由にー」


ニヤニヤしながら皆は会場の方へと戻っていく。

「まっ…」


私も咄嗟に動こうとしたけど、真凜に抱きしめられたままだったので身動きが取れなかった。

「真凜…?」

「……」


「おーい」

「……」



「えっ!」



何度目の呼び掛けに反応したと思ったら、真凜は私の手を取り走り出した。
その勢いに連れていかれるように、私も後ろを駆け出した。