出てきた人は、白髪混じりの黒髪ショートボブの物静かそうな女性。 歳は多分50代ぐらいで、僕の質問に対してオロオロしている。 少し悩む仕草を見せると、申し訳なさそうに口を開いた。 「その子、うちの娘です。大変長い間、お世話していただいたみたいで…。ありがとうございます」 「あ、親御さんですか。家に来てしまって、すみません。退院したと聞きまして。突然だったので心配で来てしまいました」 「本当にご迷惑をおかけしました…。もし良ければ入ってください」 「えっ、」