唯都くんは『運命の番』を溺愛したい




 木の後ろでシクシク泣いていることしかできなかった私の前に、理亜ちゃんが現れた。



 笑顔が一切ない。

 全ての顔面パーツが吊り上がっている。

 怒っていますと言いたげで。

 ズカズカ歩いて、友達のママ4人組の前に。



 『あのさ、琉乃が泣いてるんだけど』



 えっ、いたの?

 大人たちが一瞬固まった。

 気まずそうに顔を見合わせたと思ったら、怖いくらい良い人笑顔で微笑みだして。



 『別に私たち、琉乃ちゃんのこと悪く言ってたわけじゃないのよ』


 『そうそう、琉乃ちゃんが心配だっただけ』


 『どうしたら琉乃ちゃんが明るくてたくさんの友達と遊べる子に変われるかって、相談してたのよね』


 『琉乃ちゃんだってお友達たくさん欲しいでしょ? それなら自分で変わらないと。私たちが協力してあげるわ』