唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 地味。

 おとなしすぎ。

 自己主張がない。

 お姉さんのほうはキッズモデルになれそうなのに、妹はぱっとしない。

 本当に双子? 



 聞こえてくる悪意まみれの声。

 何度涙をぬぐったかわからない。



 あれ?

 まさか……

 気づきに罪悪感が追走する。


 そうか、そうだったのか。

 頷きながらも、自分の未熟さに悲しくなる。



 私だけじゃない、理亜ちゃんも被害者だったんだ!



 たくさんの人たちが、私たち双子姉妹を幾度となく比べた。

 残酷な自分たち基準で。



 どっちが良い子、こっちが悪い子。

 優れてる、劣ってる。

 可愛い、ぶさいく。

 頭がいい、出来が悪い。

 スポーツ万能、徒競走でビリだった。

 気が利く、自分勝手。



 比べる項目なんて、この世にいくらでも存在する。



 私たちが同い年だから。

 姉妹だから。

 同じ日に生まれてきたから。

 それでいて顔も性格も全然違うから。