唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 出口のドア前にしゃがみ込み、絶望の涙を流している彼女。

 「……あのね」とどもる私を、潤んだ目で睨みつけてくる。



 「なによ、自業自得だって言いたいんでしょ?」



 怒らないで。

 私の話を聞いて。



 「本当に大嫌いなの、あんたのこと。あんたは周りにいい子良い子言われて。お姉さんと違って優しい。お姉さんと違って気が利く。双子なのにここまで違うなんてね。私たちが並んでると、あんたを褒める子ばっか」


 「そんなことない。理亜ちゃんだっていろんな人に可愛い可愛いって……」



 陽キャで。

 自分に自信があって。

 キラキラしていて。

 小さいころからフランス人形と見間違うような美人さんで。

 目鼻立ちもはっきりしていて大人っぽくて。

 双子なのにって比べられ、がっかりされるのはいつも私の方だ。