唯都くんは『運命の番』を溺愛したい


 『冴ちゃん、本当にもらっていいの?』


 『実は私も同じスカートを買ったんだ。琉乃とおそろいのが欲しくて』


 『可愛い、嬉しい、本当にありがとう』


 『いえいえ。この笑顔見たさに、甘やかしたくなっちゃうんだよね』


 『冴ちゃんと総長も、エンラダのコンサートに招待されたんでしょ?』


 『私たちは行かないよ』


 『なにか予定がある? 県外だから?』


 『予定はない。バイクで飛ばせばツーリング気分で到着だし。でもさ……』


 『ん?』


 『無言ですねるんだよね、鷹哉(たかや)が』


 『総長が?』


 『私の彼氏ってさ、最強総長って言われてるのに変なところで自信なくすみたいで。うちのチームの男子にボソッとこぼしたらしい。私の瞳に生の唯都くんを映してほしくないとかなんとか』