唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 それなのに……

 私はアルファに売り飛ばされるために生かされてきたんだ。

 第二の性がオメガだったから

 希少種の飼育型オメガだったから……

 

 もうダメだ。

 生きる希望が見いだせない。

 どうせ私はこのまま、見知らぬアルファに買い取られる。

 体を縄で縛られたこの状態で、私が助かる可能性はゼロだろう。


 

 大粒の涙がこぼれ、私のスカートにいくつものシミを作っていく。

 白いブラウスに合わせたのは、自分では買わない鮮やかな赤いロングスカート。

 一生大事にすると決めた、私の宝物。



 『唯都様カラーを取り入れたファッションで、コンサートに行きたいな』


 なにげない独り言をもらした数日後だった。

 冴ちゃんが苺カラー1色のスカートをプレゼントしてくれたのは。