唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 
 我流に見習って、俺も我流に背を向け目を閉じた。

 意識を暗闇に落とし、自分を裁判にかける。



 琉乃ちゃんにとって俺は、我流の言うように呪いなのかもしれない。

 幾度となく流した琉乃ちゃんの涙が、俺が彼女を傷つけた確固たる証拠なのだろう。



 好きだ。

 愛している。

 一生そばにいたい。

 できることなら24時間彼女のぬくもりに溺れていたい。



 だけど……



 琉乃ちゃんを傷つける相手は、刀で斬りつけたくなるくせに

 大事な人を一番傷つけているのは、俺自身って……



 「アハハ。それ、切腹案件じゃん」



 乾いた笑いをこぼし、自分への怒りを拳に込め腹に練りこませる。



 「俺が琉乃ちゃんを幸せにしたかったんだけどな……」



 激痛で顔をゆがめながら

 『好きな子を手放すのも愛なんだろうな』

 自分の恋心に闇の暗示をかけた。