唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 面倒くさそうなため息を添えた我流が、また黙り込んだ。

 頭を抱え込む腕で視界を遮っていても、彼がモゾモゾしているのが気配でわかる。

 俺に背を向け、寝たふりを決め込んでいるんだろう。

 
 
 さすがに今は笑顔なんて作れない。

 でも我流の不器用な優しさに触れ、少しだけ心の傷がかさぶたに変わったのがわかる。

 

 我流のこういうところ、毎回ズルいなと思う。

 突然ケンカを吹っかけて、俺の心を容赦なく叩きのめすく。

 遠慮なくボッコボコに。

 俺のやわなハートが、連打を食らったように激痛をため込むも。

 最後はちょっとだけ俺の心に寄り添う言葉を添えてくれるから、俺のメンタルは折れずにいられる。

 大事なことに気づかせてもらえたと、感謝する気持ちすら生まれてくる。