唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 俺はどうしたらいい?

 運命の番かどうかは、もうどうでもいいんだ。

 俺は琉乃ちゃんの笑顔を独占したい。

 ずっとそばにいたい。

 他の人に取られたくない。

 俺だけを瞳に映して欲しい。

 もう俺は、琉乃ちゃん以外を愛せないのに……


 

 うつむく俺の頭が勢いよく傾き、窓ガラスに激突した。

 時間差でうずく頭の痛みが、我流にどつかれたと訴えている。



 それでも顔を上げない俺。

 みじめな感情に支配されている苦い表情なんて、見られたくない。

 かたくなに下を向く俺に、我流は照れを溶かしたようなワイルドボイスを吹きかけた。

 

 「墓についたらあのベータ女のことを、天国のアマネに相談すればいいんじゃね?」


 「……」


 「ヒトリに片思いしてたアマネなら、まっとうなアドバイスをくれんじゃねーの?」


 「……」


 「恋なんてウゼー、一生したくねーって毛嫌いしてる俺と違ってな」