唯都くんは『運命の番』を溺愛したい



 「さらに顔が赤くなったね。二本のペンラでかわいい顔を隠さないでよ。」



 べべべ、ベッドって……



 「おいしそうにほっぺが完熟しすぎると、俺に食べられちゃうから気を付けるんだよ」



 ベッドって……つまり……



 「琉乃ちゃんを抱きしめながら眠る日が来るの、楽しみだな」



 一つのベッドに二人?!

 朝までおやすみなさい?!

 わわわ、真っ赤に光るペンラが胸元で勝手に震えちゃう。



 「そそそっそういうのは……まだ早いというか……私は未成年ですし……」


 「赤ちゃんでさえ添い寝経験者なのに?」


 「それは相手が、お父さんやお母さんだからであって……」


 「覚えておいた方がいいよ」


 「え?」


 「俺と寝る時は、左に寝返りを打つと危険」



 脳にハテナを浮かべる私。

 真剣な目を突き刺した唯都様が、ピタリと足を止めた。



 私をお姫様抱っこしたまま


 「危険なのは、ここ」


 綺麗な指で首の後ろをなぞってくる。



 ひゃっ、くすぐったい。

 首筋も、私のハートも。