それでも、気になってしようがなかった。 「この子、わたしがいなかったら、どうなっちゃうんだろう」 ニナはつぶやいた。 ニナは知ってしまった。 人様の、お辛い模様を。 天使にはわからない、何かの感情を。 そしてもっと知りたくなってしまった。 何かわからない、とても寄り添いたくなる、この感情の意味を。