「転校生を紹介します」 ニナは気づくと、天界の図書委員の講義室にも似たようなところにいた。 皆同じ服装をして、椅子に腰かけこちらに注目していた。 「自己紹介を」 スーツを着た女性に、ニナは話しかけられた。 コツン、と看板らしきものをノックした。 そこには 天見(あまみ)ニナ の文字。 それがここ、人間界でのニナの名前であった。 示された名を、ニナは答えた。 「天見、ニナ、です」