満天の君と、純白のヒメゴトを。

放課後、ロッカーに片付ける教材を大量に抱え下足へと向かう私の元に、一通のメッセージが届く。

『教科書貸してくれてありがとう。助かりました。今日中に返したいのだけど、会えますか』
『ちょうどHR終わったから今から生徒会室に行くね』
『ありがとう。待ってます』

相変わらず既読付くのが早いなあ、マメだなあ、と感心する呑気な背後に、強張った気配が忍び寄る。

「ねぇ、ちょっと」

意図的に尖った声音が、自分に降り注がれたものだと認識するのに時間がかかる。

この声って…