同級生とのやり取りに慣れていないという本人談の通り、少しぎこちない文面。人差し指で画面を撫でると、今までの会話が遡られる。何だかくすぐったい。
ノートで手元を隠しながら秘密裏に返信を打っていると、教室の前方で華やぐ空気が発生する。
「失礼します〜」
鈴の音のような声を皮切りに、方々でどよめきが起こる。見ると、黒板の脇に宮美さんが立っていた。
「繭菜さん?って今居ますか」
「はっはい!」
思わぬ指名に動揺する私に、宮美さんはアーモンド形の目をふわっと細める。歩く度に揺れるスカートが、オーガンジーのドレスにしか見えない。
うっとりとした溜め息に囲まれながら私の元に辿り着くと、宮美さんは両手でプリントを差し出す。
「文化祭の出し物申請です。受理の方よろしくお願いします」
「あ、ダンス部の…」
「ステージ演目はスケジュール組むの大変そうだから少しでも早めにと思って」
「お気遣い痛み入ります」
ノートで手元を隠しながら秘密裏に返信を打っていると、教室の前方で華やぐ空気が発生する。
「失礼します〜」
鈴の音のような声を皮切りに、方々でどよめきが起こる。見ると、黒板の脇に宮美さんが立っていた。
「繭菜さん?って今居ますか」
「はっはい!」
思わぬ指名に動揺する私に、宮美さんはアーモンド形の目をふわっと細める。歩く度に揺れるスカートが、オーガンジーのドレスにしか見えない。
うっとりとした溜め息に囲まれながら私の元に辿り着くと、宮美さんは両手でプリントを差し出す。
「文化祭の出し物申請です。受理の方よろしくお願いします」
「あ、ダンス部の…」
「ステージ演目はスケジュール組むの大変そうだから少しでも早めにと思って」
「お気遣い痛み入ります」



