
高校一年生の秋。それはいつも急にだった。
手元に招待状が届き、次の日には新居といわれる我々が通う別邸へと招かれていた。それは敷地内にあり、〇〇ドーム何個分、という説明文がつくかのようなものであった。
別邸と言われるだけの程、校舎からは存在が確認なんてできる所にはなく、初めて敷地内を車移動したのであった。
学校で制服は正装であり、戦闘服である。がしかし、こちらでは勤務服として扱われているようだ。私達は直ぐさまに身支度を整えられていた。専属の召使いの2人マリは上半身を、リエは下半身のお洋服を。マリがメイクを施している合間にリエが髪型を。
-身支度をしている間に、私の生い立ちを整えておくとしたい-



