milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

「…えっ!本当ですか!?」


内容は、わたしを襲った黒ずくめの人が捕まったと。

どうやら、この辺りに出没していた女性を狙うストーカーだったらしい。


「よかったな。これで一件落着して」


電話を切ったわたしに、彼方さんが声をかけてくる。


「本当によかった〜…。これでマンションにも帰れます」

「は?帰る?」


キョトンした表情でわたしを見下ろす彼方さん。

そして、ニヤリと口角を上げながらわたしに顔を近づける。


「帰すわけないやん。せっかく2人きりになれたっていうのに」

「えっ…、でも…」

「右手使えへんくて、ずっとキスで我慢してお預けくらってたからな。今日はたっぷりいじめたるで」


まるで大好物を前にしたかのように、彼方さんはわたしに目を向けながら舌なめずりをする。