milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

「素直に“好き”って言ったらいいのに」


わたしの心情を読み取って、彼方さんの口角が上がった。


「みひろ、好きやで」


その言葉に、わたしははにかみながらうなずいた。


想いが通じ合ったわたしたちは、どちらからともなくキスをした。

もう、このキスからは逃れることはできない。


彼方さんとのキスは、ほんのりコーヒーの苦い味がした。


「お前が俺の初めての彼女」


そう言って、彼方さんはわたしの髪を愛おしそうになでた。


そうして、わたしたちは甘い夜を過ごしたのだった。



翌朝。

部屋のドアを開けてすぐに、彼方さんとばったり会った。


「おはよー」

「お…おお、おおおお…おはようございます…!」


明らかに動揺しているわたしを見て、彼方さんがクスッと笑う。


どうして彼方さんはそんな平然としていられるのだろうか。