milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

彼方さんはため息をついて、困ったように頭をかく。

そして、チラリとわたしに視線を向ける。


「悪いと思ってるんやったら、責任取ってや」

「…え?」


キョトンとしたわたしは、彼方さんに連れられて再びリビングへ。

そこのソファにドカッと腰を下ろす彼方さん。


「あの…彼方さん、わたしはなにをしたら…」

「これ着せて」


そう言われて渡されたのは、彼方さんの上の服。


「打撲してて、医者には2週間ほどは無理に右手は動かさんようにって言われてる。やから、服を着るのも一苦労やねん」


だから、彼方さんはお風呂上がりに上の服も着ないでリビングに――。

それをわたしに着させろと。


「わかりました」


わたしはさっそく彼方さんの頭を服に通した。

その次に、ケガをしていないほうの左腕。