milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

その声に気づかれ、上半身裸のだれかが振り返る。

それは、彼方さんだった。


お風呂上がりだろか。

下は半パンをはいているけど、上は首にタオルをかけているだけ。


「…かっ、かかかか…彼方さん…!」


わたしは頬を真っ赤にして、両手で顔を覆う。


「こ…こんなところでなにしてるんですか…!」

「なにって、風呂上がりに水飲みにきただけやけど」

「それなら、せめて服…!…着てくださいっ」


顔を隠したまま、わたしは彼方さんに背を向ける。


とは言っても、…ここは遥さんと彼方さんの家。

居候はわたしのほう。


だから、2人がこの家のどこでなにをしようと、それはわたしがとやかく言うことではないのかもしれない。

冷静になって考えたら、そう思った。


「…せやな。軽々と服着れたらいいんやけどな」