「なんやねん、それ。悩みとかなさそうなみひろちゃんでもあるんや、そうゆうの」
遥さんの向こう側から、デミグラスソースを煮込んでいる彼方さんが顔を出す。
「…アハハ、そうですよね。こう見えて、悩みの1つや2つくらいあるんです」
心配かけさせまいと、とっさに笑ってみせた。
「おっ、もうこんな時間。今日はもうお客さんはこなさそうだから閉めよっか」
「せやなー」
――『Gemini』、本日の営業終了。
このあと、1人で帰るの…いやだな。
でも、わたしの家はすぐそこ。
わざわざ送ってもらうほどの距離ではない。
それに、わたしは片付けをしたら上がりだけど、遥さんと彼方さんはこのあと明日の仕込みなどがある。
わたしよりも忙しい2人に、まるで子どもみたいに「こわいので家まで送ってください」なんて言えない。
遥さんの向こう側から、デミグラスソースを煮込んでいる彼方さんが顔を出す。
「…アハハ、そうですよね。こう見えて、悩みの1つや2つくらいあるんです」
心配かけさせまいと、とっさに笑ってみせた。
「おっ、もうこんな時間。今日はもうお客さんはこなさそうだから閉めよっか」
「せやなー」
――『Gemini』、本日の営業終了。
このあと、1人で帰るの…いやだな。
でも、わたしの家はすぐそこ。
わざわざ送ってもらうほどの距離ではない。
それに、わたしは片付けをしたら上がりだけど、遥さんと彼方さんはこのあと明日の仕込みなどがある。
わたしよりも忙しい2人に、まるで子どもみたいに「こわいので家まで送ってください」なんて言えない。



