milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

そう言ってやってきたのは、ミルクティーベージュのマッシュヘアの男の人――。


そう。

それこそが…遥さんだった!


「…え。…え?遥さん…?」

「みひろちゃん…!」


あそこに遥さんがいる。

じゃあ、わたしの上に覆いかぶさるこの人は…いったいだれ!?


「…あ〜あ。バレちゃった」


やる気のない低い声をもらしながら、黒髪の遥さんが体を起こした。


「あの…、あなたはいったい…」

「俺は、友禅彼方(かなた)。遥の弟」

「弟…!?」


遥さんに弟さんがいるなんて知らなかった。

わたしが目を向けると、こくんとうなずく遥さん。


「そう、彼方は弟。言ってなかったからびっくりしたでしょ」

「は…はい。それにしても、兄弟でこんなに似るものですか…?」


まるで同じ着せ替え人形が2体並んでいるように、髪色や服装が違うだけであとはそっくり。